私の資産はほぼ米国を対象としたものに移行中ですが、その中で2つ、マレーシアを対象とした商品を保有しています。
投資対象としてのマレーシア
・面積:約33万平方キロメートル (日本の約0.9倍)
・人口:3,119万人 (日本の約0.24倍)(2015年)
・1人あたりのGDP:9,502.57 USD(日本の約0.24倍) (2016年)
アジアの中でも労働人口が増えており、高度経済成長時期の日本と同じような人口分布になっています。”労働人口が増え続けているかどうか”ということは投資対象を決める上でとても大事な要素だと考えています。なぜなら働く人口が増えるということは同時に消費する人口も増えることになるからです。
投資信託やETFで新興国としてアジアの数ヶ国にまとめて投資している商品があります。しかし例えば韓国とマレーシアを比べた時に、かたや日本と同じように少子高齢化の進んでいく韓国とこれからさき40年ほどは釣鐘型の人口分布が維持されるであろうマレーシアが同じように発展するとは考えにくいのではないでしょうか。
つまりパッケージ化された商品の場合、伸び率の低い国も含まれる可能性も大いにあり、長い目で見たときにパフォーマンスに影響を及ぼす事があると予想できます。
それを避けるため、成長を期待できるマレーシア単独に投資することにしたのです。個人的に行ってみたいというのもありますが。
投資対象地域の分散が理由ではない
移行が進むに連れ、将来的にポートフォリオはほぼ米国株が占める予定ですが、だからといって投資先地域を分散するためにマレーシア関連を保有しているわけではありません。なぜなら米国株、あるいはETFを保有するということは、必ずしも100%米国に投資していることにはならないからです。
保有資産の企業がどんな地域で売り上げをあげているかみてみると、例えばPhilip Morris International(PM)は100%売上は米国外ですし、International Business Machines Corporation(IBM)の場合、売上のうち米国内は37%、残り63%は米国外です。つまり米国株、ETFに投資することですでに地域的な分散はできているといえるのです。