昨日の朝方、北朝鮮からミサイルが日本上空に向けて発射されたのは皆さんご存知かと思います。「有事の円買い」でミサイル発射と同時に為替相場は円高に振れました。
ドル円の日足チャートです。
赤い矢印が8月29日午前6時頃です。7時30分ごろにかけて、1$=¥109.20から1$=108.35へと、1円近く円高になりました。
私は基本的にbuy & holdのスタンスで資産を運用しているため、売買が少ないです。毎月の投資資金の少なさも一因ではありますが。そんなのんびりした、時として退屈な運用に、ちょっとしたスパイスとでもいいましょうか、円が高くなった時に少しずつドル転(ドルに転換)しています。
ですので前々から「有事の円買い」という格言めいたものは見聞きしていたのですが、例えば東日本大震災のように、なぜ日本で有事が起こった場合でも円買いに振れるのか疑問でした。そして今日たまたまこんなツイートを目にしたのです。
「北朝鮮ミサイルが日本本土に着弾したら円は99円」さっきNYのヘッジファンドたちとの対話で飛び出した。私は「ミサイル打ち込まれた国の通貨が安全通貨として買われるか?」全員がYES. 「日本は対外債権国であることに変わりはない」(≡・x・≡)
— 豊島逸夫 (@jefftoshima) 2017年4月11日
日本は世界最大の債権国
財務省によれば、平成28年末時点で27年末から9兆8950億円増えて、349兆1120億円もの対外純資産残高があります。これは債権が債務を349兆円強上回っている、簡単にいうと借りているお金より貸しているお金のほうが多いですよ、そしてその金額は349兆円ちょっとですよ、ということになります。
つまり、「有事の円買い」は例えば日本になにかあったとしても、日本国外にある349兆円もの対外債権が円の信用の裏付けになる、ということなのでしょうか。
為替を読もうとは端から考えていませんが、知識と想像力は身を助ける、と感じて生きてきましたので少しずつ学びの範囲を広げていきます。