資産運用の商品にはいろいろなものがありますが、不動産とともに古くからその価値を見出され、何世紀にも渡って人間を魅了してきたものがあります。皆様よくご存知の金です。
金への投資は次のような期待ができます。
①金そのものがもつ価値
②インフレ対策
③現物資産にもできる
まず①です。
通貨や、株式などの価値は、それぞれ国や企業への信頼が前提となり成立しています。つまり国が破綻する、企業が倒産する、そんな状況になればたちどころに価値を失いかねません。しかし金はそれ自体に価値があります。破綻も倒産も関係ありません。これが最大の特徴といえるでしょう。と同時に金それ自体は自分で価値を生むわけではないので、たとえば利子や配当といったものはない、ということも合わせて知っておく必要があります。
次に②です。
物の価値が上昇するインフレ局面では、価値の低下する貨幣とは逆に、金の価値も上がることから、インフレにも強い金融商品である、と言われています。
最後に③です。
自分で管理するコストはかかりますが、物としての金を所有することができます。自宅の金庫に金の延べ棒が入っている、あの感じです。因みに田中貴金属工業では100gから引き出せます。
金を積み立てる
金に投資する方法は、大きく分けると2つあります。現物を積み立てるか、ETFに投資するか、です。以下に特徴をまとめます。
現物を積み立てる場合
- 引き出して現物を所有できる
- 運用コストが高い
田中貴金属工業の積立金額は、月に最低¥1,000からで、¥1,000単位です。毎月¥1,000分買い付けるとすると、手数料5.0%に該当しますので¥1,050かかることになります。
※出典:田中貴金属工業
ETFに投資
- 現物を引き出すことはできない
- 運用コストは安い(GLD:SPDRゴールドシェアの場合、年に0.4%)
コストで見た場合、やはり圧倒的にETFに軍配が上がります。私は毎月¥3,000積み立てていますので、コストは3.5%にもなります。それでも私が現物を積み立てている理由は、いつか現物を引き出して所有したいと考えているからです。これも物欲、なのでしょうね。