アメリカ南部を8月末に襲ったハリケーン”ハービー”の影響で停止していた製油所の復旧が進む見通しとなり、原油のだぶつき懸念が後退し、原油価格が上がりました。原油の価格上昇に伴い、Exxon Mobil(XOM)とChevron(CVX)は2%以上株価が上昇しました。
Exxon Mobil(XOM)
Chevron(CVX)
エネルギー銘柄
ExxonとChevronはどちらもスーパーメジャーと呼ばれるロックフェラーの流れをくむ老舗石油会社です。
Exxon Mobil
- 上流と呼ばれる「開発・生産」部門が約7割、下流と呼ばれる「精製・販売」が約3割の利益を上げている
- 連続増配年数は34年
- 配当利回りは3.91%(2017年9月6日現在)
- 配当性向は89.8%
- 1株=78.71$(2017年9月6日現在)
Chevron
- 上流と呼ばれる「開発・生産」部門が約9割もの利益を上げている
- 連続増配年数は31年
- 配当利回りは3.87%(2017年9月6日現在)
- 配当性向は109.6%
- 1株=111.5$(2017年9月6日現在)
どちらも高配当で、配当性向が高く、Chevronにいたっては100%を超えています。これはどういうことかというと、配当額よりも1株あたりの利益のほうが少なかった、ということです。
ここのところの原油安で上がっているせいもありますが、高い配当利回りは魅力です。さらに連続増配年数が34年、31年という安心感があります。米国株が持つ魅力的な一面でしょう。一概に比べることはできませんが、はたして日本の市場にこのような株があるでしょうか。
景気は巡る
※出典:SBI証券
景気はまるで四季のように循環します。”景気は循環する。そのためそれぞれの時期に強いセクターを保有し、リスクの分散をはかる”という考えから、私はエネルギーセクターのExxon Mobilを保有しています。
”長期で保有し、配当金を再投資して資産の最大化を図る”ためには銘柄選びは重要です。
- 長期での保有に耐えうるのか=業界での圧倒的な優位性があるのか
- 配当に対する考え方はどうか=可能な限り連続増配を目指しているのか
少なくともこのような条件を満たす銘柄を探し出し、継続して企業の情報を収集し自分の中に蓄積していくことが、ゆくゆくは長期間での保有につながるのではないかと私は考えます。