おはようございます。子どもの寝かしつけに参戦しているときに暗闇の中で目を見開いているはずがどうしても夢の中に沈んでしまいます、モリタシです。
会社の同僚に教えてもらったのですが、FX(外国為替証拠金取引)のレバレッジを、現在の最大25倍から最大10倍へと引き下げることが検討されているそうです。
外国為替相場が急変動した際、個人投資家や金融機関が想定を超える損失を抱えるリスクが高まっていると判断した。
ということですが、最近の北朝鮮による地政学的リスクも影響しているのでしょうか。
FX市場における日本人の存在感
2014年の時点で世界のFX市場における取引のうち、日本人の割合は実に57%といわれていました。ここ数年のデータは見当たりませんでしたが、冒頭の金融庁の検討内容からすると、その数は更に増えている可能性があります。というのも、日本の個人投資家層の市場占有率の高さが、市場の活性化の妨げになることを憂慮しているのではないか、と推測できるためです。
どういうことかというと、例えば同じような取引をするトレーダーが市場の半分を占めていたとします。それらトレーダーが、日本人タイムとでもいいましょうか、日本人が活動する時間帯に同じような取引をするならば、その時間帯の値動きは限定的なものになる可能性が考えられます。
欧米人と違い、日本人トレーダーの傾向として、逆張りを好むということが挙げられます。なぜそうなのかというと諸説ありますが、”平均から大きく離れたものはいずれ戻る”という生理的な好みといいますか、”人と大きく違うことを好まない国民性”なのではないか、という考えが私には一番しっくりきます。
”下がれば買う” ”上がれば売る”という逆張りばかりの取引だと、上にも下にも抜けづらくなり、結果として市場全体の値動きが硬直するようなことにもなりかねません。
レバレッジが規制されれば、同じ資金で運用できる金額が小さくなるため、その分市場での存在感は薄くなります。今回の金融庁のレバレッジを規制しようという方針は、”日本の個人投資家を過度なリスクから守る”という建前と、”日本人トレーダーが世界経済を危機に陥れる発端となるのを避ける”という本音があるのかもしれません。
私がちょっぴりかじっていた頃は、最大200倍でした。10年で20分の1まで下がるのかもしれませんね。
ではでは、また。