おはようございます。妻と子どもがここのところ数日ほど風邪気味でしたので、用心してはいたのですが、若干のどの痛みがありどうやら風邪をもらったようなきがするモリタシです。
さて今日はこんなニュースを取り上げてみます。
事前決済の便利さ
この新しいサービスでは、外食企業が販売する電子チケットを楽天でも取り扱い、事前に決済することで簡単に精算できるという特徴があります。利用者にとっては目的の商品を手に入れるまでの時間が少なくなるというメリットがありますが、一方の企業にとってはどうでしょう。
利用者にとってもメリットと同様に、まず精算にかかる時間や人件費といったコストを下げることができます。それに加えて、売れたチケットを集約することで商品の準備に対する余裕もでき、これがひいては材料や商品の在庫調整にも効いてくるのではないかと考えられます。
先日久しぶりにほっともっとというお弁当屋さんを利用したのですが、事前に予約すると商品が用意されているのはもちろん、クレジットカードでの事前決済でしたので、待っているお客さんがいるにも関わらず、手ぶらで待つこともなく弁当をもらうことができました。
事前決済のデメリット
さて事前決済のデメリットですが、楽天の新しいサービスの場合、”企業が発売する電子チケットを購入する”という形であり、商品を事前に予約するわけではなさそうです。この場合、企業にとっての大きなメリットであり、同時に利用者にとっての大きなデメリットになるのが、”購入した電子チケットを結果的に使わない”ということです。
企業としては丸儲け、利用者としては丸損です。こういった商品は古くからありました。金券もそうですが、ちょっとしたお返しによく使われていたのが今はなき”テレホンカード”や”オレンジカード”でした。
ご存じない世代の方がいらしゃったときのために解説しておきます。テレホンカードは公衆電話で利用できる磁気式のプリペイドカードです。まだ公衆電話が街の至る所にあり、公衆電話自体の需要があった時代に、小銭を持ち、通話時間によっては投入し続けなければならなかった煩雑さをなくしました。オレンジカードはJR各社で切符の購入時に使うことができるこちらも磁気式のプリペイドカードでした。
テレホンカードやオレンジカードは、商品券、図書券だと直接過ぎてはばかられる場合などによく配られていました。結婚式の引出物の一つとしても目にする機会がありました。それぞれ当時流行っていたアイドルや俳優、その他電車に車などあらゆるデザインがあり、コレクターズアイテムとしの側面もあったものです。プレミアムがのり、額面よりも高値で取引されるものもありました。
さてそんなテレホンカードとオレンジカードですが、ほかのものと同様に紛失する可能性は常にあり、一定数のカードたちは使われることなくなくなっていたと考えられます。その場合、企業の丸儲けです。当時は個人情報との紐付けなどの仕組みもなく、紛失したものの再発行もできませんでした。
楽天の新しいサービスでは恐らくスマートフォン内にアプリなどで登録する方式でしょうから、紛失の心配はないと思われます。ただ使用期限があった場合には、注意が必要ですね。
外食を利用する時のメニューの選び方は、私の場合はその場で気分で決めることが多いです。無料で手に入れることができる割引チケットではなく、事前にメニューを決めて決済しておいて店舗に足を運ぶ、というスタイルは従来のファストフードの利用とは若干異なるように感じますが、どうなるでしょう。
ではでは、また。