おはようございます。先週は高校受験に大学の合格発表、中学校の卒業式と出会いと別れ、私の住んでいる辺りでは悲喜こもごものイベント週間でした、モリタシです。
何はともあれ、新しい生活をスタートする皆様、何事もこれからですよね。充分に青春を謳歌できますようにお祈りしています。
さて、私にとっては大きなトピックです。運用方法を変更することにしました。
今のモリタシにはむいていませんでした
昨年2017年3月末から開始しました、米国株及びETFを使っての連続増配銘柄を保有して配当金を再投資する、という運用方法ですが、この度やめることにしました。大きな理由は
- パフォーマンスが想像していたよりも劣ることがわかった
- 将来の配当目当てにしてもまずは原資を増やすことが重要だとわかった
この二点です。
パフォーマンスが想像していたよりも劣ることがわかった
先日twitterで米国個別株やETFのバックテストができるサイトを知りました。バックテストというのは、例えば”過去のある時点から今まで、このポートフォリオだとどれくらいのパフォーマンスになったのか”を検証することです。
このサイトで自分の個別銘柄8種を均等に保有した場合のバックテストをしたところ、今までの自分の想定が覆されました。フィリップ・モリスのデータが2009年以降しかないため、スタートは2009年としています。
- 期間・・・2009年〜2018年
- $40,000を最初に一括投資
- リバランスは3ヶ月毎
- 配当金は再投資
- 追加の買い増しは配当金のみ
比較のためのベンチマークはVTIを据えました。気になる結果は・・・
VTI・・・$40,000→$148,606
に対し、我がポートフォリオは
Portfolio 1・・・$40,000→$99,080
私のポートフォリオも増えてはいますが、単純にVTIを一括で買い持ち続けていた場合と比べて、妥協できないほどの差がついています。加えて、この間それぞれの銘柄についてまがいなりにも勉強し、情報を追いかけるという時間を費やすことも考慮する必要があります。1ヶ月に3時間しかかけていなかったとしても
- 3時間*12月*10年=360時間
360時間、つまり15日分もの時間を割いている可能性があります。VTIの買い持ちであれば必要なかったであろう時間が、これほどあるのです。場合によってはこれ以上の時間にもなり得るでしょう。
去年の12月にめでたく第二子が生まれ、日々の生活の内容が大きく変わりました。具体的には自分の中での時間の使い方に関する優先順位がそれまでとは変わりました。伴い、資産運用にかけることができる時間もだいぶ少なくなっています。
各銘柄の四半期決算や、他の投資家の方々が日々発信される情報、ニュース、経済情報などなどを追いかけて、自分の情報の整理のためにブログにアウトプットしていくことに割く時間よりも、子どもとの時間、家族との時間を優先したいと思い、そうしてきました。
そうこうしながら毎日を過ごしていく中で、現状のままで個別銘柄を保有していくことが難しいと考えるようになりました。
将来の配当目当てにしてもまずは原資を増やすことが重要だとわかった
次に期待していたのが、
”多少リターンが低くとも、連続増配を前提とすれば例えば20年後には実質利回りが上がるので、早く連続増配銘柄を保有しておくことが配当金を増やすことには有効”
ということでした。しかし結論として原資を増やして年金生活直前に連続増配銘柄を買い付けたほうが配当金の金額も大きくなる、ということがわかりました。
先程のデータを使います。まず2009年〜2018年まで主要8銘柄を保有した場合、2017年当初に受け取ることができる配当金の額は
$3,464(税引前)となっています。これは当初$40,000を一括で買い付けしていますので2017年当初時点での実質の配当利回りは
- $3,464/$40,000=0.0866=8.66%
となります。これぞまさに私が期待して、連続増配銘柄を長期間保有することのメリットの一つと考えていたものです。
次に、VTIを同じ期間保有していた場合、2016年末にはいくらになっていたかというと
$121,056になっていました。
この$121,056を2017年当初、私の主要銘柄に均等に一括で投資していた場合、2017年当初に受け取ることができる配当はいくらかというと
$4,499になりました。配当利回りは
- $4,499/$121,056=0.03716=3.71%
と、先程の8.66%よりも大幅に低いですが、原資の大きさがものを言って受け取ることができる配当金は$1,000ほども多くなることがわかりました。
結論として・・
私が想定していた結果は覆りました。これが例えば毎月最低でも手数料負けしない程度($1,000強)買い増すことができるのであれば、個別株が下がっているところを拾え、個別株投資の妙味となり得るのかもしれません。しかしモリタシにはこれができません。買い増すことができたとしても年に$2,000前後です。つまりバックテストの環境に近い結果となるのではないかと考えました。
結論として、現在のモリタシがとるべき運用方針は配当金を増やすことではなく、原資を増やすことを一番に考えたものとすべきだという考えに至りました。配当金のことを考えるのは年金生活が近づいてからでも十分間に合うということもわかりました。
ちょっとショックでもありましたが、米国に投資を初めてまもなく一年になる今、気がつくことができてよかったです。久しぶりに長くなりましたので、新たな運用方針については別記事にすることにします。
ではでは、また。