先日ポートフォリオをご紹介しました。
今日はその中のNisa口座分について書いていきます。
Nisaとは
出典:SBI証券
特定口座や一般口座では配当金・譲渡益に対して20.315%の税金がかかるところ、NISA口座では最長5年間、非課税になります。
しかし現状NISA口座終了時に買値よりも値下がりしていた場合、その値下がりから元の買値に戻ったとしても課税される、という問題があります。以下で見てみます。
①NISA開始時、100万円で購入
②NISA終了時、80万円に下落していた
③数年後、再び100万円に戻った
一般口座や特定口座であれば、100万円で買ったものが80万円になり、その後買値の100万円に戻ったとしても課税されません。文字通りプラスマイナスゼロだからです。ところがNISA口座で買ったものは、②→③になった時、差額の20万円(③ー②の100万円ー80万円)に対して課税されてしまうのです。
金融庁も「平成29年度 税制改正要望項目」内で改善の要望を出しているので将来的には変更になる可能性があります。しかし先のことは分からないので現行のルールの中で投資対象を決めました。
経済的に合理的な選択か?
・VIX先物指数
・URRE
・PFF
・EWM
・MBBM
以上がNISA口座で購入している銘柄です。私は多くの株、ETFが5年後現在の価格を下回っているのではないかと考えています。根拠はないです、自分の思い込みです。そうなると上に述べたデメリットがあるため、普通に値上がり益(キャピタルゲイン)や配当(インカムゲイン)を期待するものはNISA口座ではなく、特別口座で買い付けています。
NISA口座では、「配当利回りが高い」「暴落時に上がるのではないか」「期待する値上がりの幅が通常よりも遥かに高い」というものを購入しました。それぞれを分類したものが以下になります。
「配当利回りが高い」・・PFF、EWM、MBBM
「暴落時に上がるのではないか」・・VIX先物指数
「期待する値上がりの幅が通常よりも遥かに高い」・・URRE
PFF(iシェアーズ米国優先株式ETF)は米国のETFで投資対象は米国です。S&P米国優先株式インデックス”をベンチマークとして議決権がない代わりに配当が高い約300種類の米国内の優先株で構成されています。現在の配当利回りは5.47%(税引前)です。
EWM(iシェアーズ MSCI マレーシア)も同じく米国のETFで、投資対象はマレーシアです。”MSCI マレーシア・インデックス”をベンチマークとし、マレーシア市場全体の時価総額の85%をカバーすることを目指しています。現在の配当利回りは5.07%(税引前)です。
MBBM(Malayan Banking Bhd)はマレーシアの個別株です。マレーシア最大の銀行であり、同時にマレーシアにおける最も高い時価総額の企業です。シェアはマレーシア国内で約55%になります。現在の配当利回りは5.36%(税引前)です。
VIX先物指数は、円換算したS&P500 VIX短期先物指数に連動することを目指した日本のETFです。VIX指数は俗に”恐怖指数”とも呼ばれ、市場の暴落時には上がる、つまり市場と反対の動きをする性質をもちます。
URRE(Uranium Resources, Inc.)は米国の個別株です。アメリカのウラン及びリチウムの調査、及び開発会社。ウラン価格の低下とそれに伴う増資に次ぐ増資で株価は低迷しています。
これらのうち現実的なのは、配当利回りの高いPFFとEWM、MBBMだと思われます。VIX先物指数はお守り代わり、URREは宝くじ代わりという位置づけです。
これらの選択は経済的に合理的である、とはいえないでしょう。何事においても”人は最終的に自分のやりたいようにしかできない”という持論ですので、こと資産運用においても同様に、"すべてを合理的に選択する"ということはこれからもできないだろうなと考えています。優先しているのは、最終的には自分の感覚だろうと思います。