おはようございます。昨日は黒ムツをいただきましたので煮付けました、モリタシです。
昨日10月2日、金融庁がつみたてNISAの商品を発表しました。今日はこの商品ラインナップを見ていきます。
つみたてNISA対象商品
10月2日時点で届け出があった商品は103本でした。個人的に期待していたETFは今のところ一本もなかったのは残念です。まずこの103本の傾向を見ていきます。
- 従来より要件を満たしていた既存の商品・・・37本
- 新たに組成された商品・・・35本
- DC専用から一般販売へ転用される商品・・・15本
- 手数料の引下げなど、商品性の見直しを行った商品・・・16本
- 国内株式・・・31本
- 国内株式及び公社債・・・1本
- 海外株式・・・33本
- 海外株式及び公社債・・・4本
- 海外株式及びREIT・・・1本
- バランス型(国内)・・・1本
- バランス型(海外)・・・32本
数ある商品の中で私が注目しているのはこのゾーンです。

ここのところ頻繁に取り上げることとなっていますが、投資先を米国に限った商品群はやはり抑えておく必要があるでしょう。目新しいのはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが設定した、「米国株式インデックス・ファンド」です。 以下は代表取締役社長である髙村孝氏のコメントです。
当社は10年以上にわたり、多くの国内機関投資家に向けてS&P500インデックス・ファンドを提供してまいりましたが、今回、『米国株式インデックス・ファンド』を、個人投資家の皆様に向け提供することになり、うれしく思います。これにより、機関投資家レベルの高い運用実績と精度を誇るファンドを個人投資家のポートフォリオに組み入れていただくことが可能になります。
信託報酬で比較します。数値は税込みです。
- 米国株式インデックス・ファンド・・・0.486%
- iFree S&P500 インデックス・・・0.243%
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド・・・0.1696%
モリタシが選ぶとすれば
私が選ぶのであれば、まずは「iFree S&P500 インデックス」か「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のどちらかです。同じ指数をターゲットとしているものは、単純にコストが安い方を選びます。したがってこの時点で「米国株式インデックス・ファンド」という選択肢は消えることになります。
S&P500という指数は、かのバフェット氏も自分の死後は「資金の90%をS&P500へ投資すること」というアドバイスを奥様に遺してあるというのは有名な話です。つまりそれだけ信頼できる指数ということでしょう。
対するVTIは、S&P500と比べると歴史の長さでは全く敵いません。しかしこれはETFという形態自体が新しいため、当然といえば当然です。
ここで、VTIとS&P500を比較した2001年8月〜現在のチャートを見てみます。
※出典:Yahoo finance
ピンクがVTIで青がS&P500です。ほとんど常にVTIが上回っていますね。
以前、こちらの記事の結びで
今回ピックアップしたファンドの中で私にとっての本命は、設定されて間もないにもかかわらずダントツで、大和投信の「iFree S&P500インデックス」です。私や家族がつみたてNISAを始めるとしたら、まず第一候補にあがるファンドといえます。
と書いておきながらではありますが、ラインナップに 「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が入ってきた現状、私であれば「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を選好します。
現在子どもの教育費のために、子ども手当を原資にドル転してVTIを購入しています。こちらもこの機会に、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に乗り換えようか検討中です。ただ消費増税の具体的な時期が出ました。日本の商品である投資信託は、消費税が上がることで手数料も同様に上がることになるのが、ちょっとした懸念といえば懸念です。
ではでは、また。