私は子どものお金をジュニアNISAを利用して運用しています。用途は教育資金です。教育資金の運用は、定期貯金に始まり、子ども保険、学資保険と様々です。その中でジュニアNISAを選んだのは、やはり自分で10年かけて積み上げた投資で預金や保険商品では得ることができない運用益を手に入れたという経験が大きく影響しています。
ジュニアNISAとは
特徴がまとめてある図を見てみます。
出典:SBI証券
現行版のNISAとの一番の違いは、「自由な出金ができない」というところです。原則として18歳になるまでは払出不可で、災害時などで特別に出金できるケースがありますが、その場合は遡って課税されます。
次にジュニアNISAでどんな商品を運用しているかです。対象商品は現行NISAと同様に、上場株式、ETF(ともに外国のものも含む)、投資信託などとなっています。私が選んだのは、米国のETFである「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」です。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
米国バンガード社の商品で2001年に運用が開始されました。純資産額は米国第3位で$75,734,822,000、日本円にして8兆3,308億円となっています。2017年度の日本の予算が97兆4,500億円ですので、その約12分の1というと想像しやすいでしょうか。
構成株式銘柄数は3,601銘柄と米国のほぼすべての株式をカバーしており、”米国そのものに投資する”といったETFです。経費率も脅威の、といって差し支えないと思います、0.04%となっています。因みにSBI証券に掲載してある現時点で販売金額ランキング1位の外国株式を対象とした投資信託は「ニッセイ外国株式インデックスファンド」で経費率は0.216%以内となっています。約5倍です。
運用成績を日経平均と比べてみます。
水色がVTI、赤が日経平均です。2009年以降差が広がる一方なのがわかります。最も低い2009年2月から現在までの増加率をみると、日経平均は約87%なのに対しVTIは約153%にも上っています。
ジュニアNISAも私の個人の運用方針と同様に、長期で積み上げを旨としています。長期での運用益が見込め、経費率も低い、流動性も問題がない、別の記事でも触れましたが、米国全体に投資することで世界中に投資していることと同様といえる、以上のことからVTIを選ぶことにしたのです。米国投資を考えている方にはすでに有名ですが、米国投資を始めてみよう、という方にもおすすめです。