おはようございます。昨日は妻が深夜のミルク配給を担当してくれたおかげでゆっくりと眠ることができました、モリタシです。
前回、3年から4年使いそうにないキャッシュをいっそ米国債権のETFにかえて保有していたほうがいいのではないか、と考えていることを記事の終わりの方で述べました。今回は米国債権ETFについてみていきたいと思います。
バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)
以下バンガードの商品説明から引用です。
- ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す
- パッシブ運用
- 米国債券市場全体への幅広い投資
- 信用力が高く、安定したインカム・ゲインを提供
ファンドの純資産総額は1,898億ドル、日本円にして21兆4,474億円という非常に大きな規模を誇ります。
- ここ一年のトータルリターン・・・2.56%
- 現在の配当利回り・・・2.57%(税引前)
- 経費率・・・0.05%
- 分配金は毎月の支払い
配当だけでみても現在の日本の銀行に預けた場合とは比べ物にならない利回りです。そこには当然価格のアップダウンというリスクプレミアムが含まれているからではありますが。分配金が毎月支払われるため、米国の年金受給者にも、年金受給者向けの商品を販売する機関投資家からも好まれています。
次にチャートをみてみます。2007年4月からです。
BNDの魅力は何と言っても暴落耐性とその値動きのマイルドさです。100年に一度といわれたリーマンショックの時でさえ、5%ほどしか値を下げていません。底値をつけたたった2ヶ月後には値を戻しており、暴落前を超える価格まで上昇しています。また、ここ10年での上昇率は最大でも13%ほどです。
米国の指標として有名なS&P500を同じようにみてみます。
BNDからおくれること4ヶ月、2009年2月には50%ほども下げています。これを暴落と言わず何を暴落といえばいいのかといった規模です。この時は2007年4月の値段に戻ったのが2012年12月と、暴落から実に3年と10ヶ月もの月日がかかりました。しかし回復してからの上昇率は93%にも上っています。これぞ株式の醍醐味といったところでしょうか。
ではBNDとS&P500を重ねてみてみます。
S&P500と比べるとBNDはほぼ直線の横ばいです。しかし7%ほどは上昇しており、この間も分配金は支払われていました。
バンガード長期債権ETF(BLV)
以下バンガードの商品説明から引用です。
- ブルームバーグ・バークレイズ米国政府、クレジット浮動調整(10年超)インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す
- パッシブ運用
- 米国の長期投資適格債券市場への分散した投資
- 信用力が高く、高いインカム・ゲインを提供
ファンドの純資産総額は106.33億ドル、日本円にして1兆2,015億円という規模です。
- ここ一年のトータルリターン・・・7.89%
- 現在の配当利回り・・・3.73%(税引前)
- 経費率・・・0.07%
- 分配金は毎月の支払い
BLVはBNDよりも高利回りです。ただし同じ債権を対象としたBNDよりもはるかに価格のアップダウンがあります。こちらも分配金が毎月支払われるため、米国の年金受給者にも、年金受給者向けの商品を販売する機関投資家からも好まれています。
BNDとBLVを重ねたチャートをみてみます。
緑:BLV 青:BND
リーマンショックのときはBNDの5%に対し13%ほど下がっています。しかし回復の立ち上がりは同じようなスピードでした。チャートからはBNDよりも価格の上下が大きいという特徴がよくわかると思います。
ではこちらもS&P500と重ねてみます。
橙:S&P500 緑:BLV 青:BND
BNDよりも価格の上下があるとはいっても、S&P500と比べるとマイルドです。長期で保有するにはBNDよりも面白そうです。
まとめ
今回は3年から4年ほど待機させておく予定の資金の投資先を検討しました。この短い期間で私が求めるのは
現金よりも投資効率が良いが、暴落時には下がりにくい
という特徴です。このことから考えて今回の検討にはBNDのほうが適しているという結論に達しました。しかし同時に、長期で保有し続けるのであればBLVのほうがインカムゲイン、キャピタルゲインともに期待できるという発見がありました。
今年から妻もNISAを利用して長期保有を前提とした投資を考えてくれるとのことで、妻にはBND:BLV=3:2ほどの割合で薦めてみようと思います。わたしも場合によっては自分のポートフォリオに採用するかも・・しれません。
ではでは、また。